アートとの触れ合いを身近に!!

飯田・下伊那(長野県)での展覧会の模様やアートに触れた感想等を犬塚画廊から発信していきます。
非言葉のコミュニケーション…その感じ方は
人それぞれで、想像してみる事が大事だと思います。アートに触れて感性UP目指しませんか??
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第1回「じゅんのびハウス」作品展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

6日までの期間で、飯田創造館で第1回「じゅんのびハウス」作品展が開催されていた。
講師の森本さんの絵画教室による平面・立体の作品約100点と森本さん自身の作品25点を展示していた。

会場全体図と表題のじゅんのびはうすの一部拡大図
 

じゅんのびハウスは、特定非営利活動法人ニードケアが運営する小学生から高校生までの発達障害児療育施設で、2011年に上郷黒田に開設された。発足から3年間の活動を地域の方々にも見て貰おうと今回初めての作品展を企画した。
また、岐阜県瑞浪市在住の森本彰さんの絵も見てまらおうと、入って左側の壁に自身の作品を並べた。
一つの作品が仕上げるのに、3年ごしのこともあると言う森本さん。制作には終りがなく追求していく性分で、レオナルド・ダ・ビンチと似ているスタイルかもしれないと話されていた。

中央に置かれていた作品。タイトルはなく、遊びながら色を楽しんで塗っている様子が眼に浮かんでくる。


「マリオとピーチひめ」ブロックと言う制限のある素材で正確な色の配置で表現している


「エボリューション」は、胴体が見当たらず全てが腕のような足のような立体物。クモとも違って前後も判別しない


「虹色なかま」は、色が拡張していくみたいにのびのびとしている印象。画材が面白いのだと思う。描くよりも塗り込んでいく事が先にあるような作品。


森本彰さんの作品は、超リアル。一見写真かと自然に思う作品。しかし、よくよく見ると色のはみ出しだったり歪みだったりが発見出来て、それが絵としての奥行きと温かみを醸し出している
「白い道」P15 アクリル画 凍てつく温度までが伝わってくる作品


「岐」P10 アクリル 線路の白の太さでかろうじて人の手が加わっていることが認識できる作品


「蛍村」水彩F3 日本画を思わせる穏やかで柔らかい印象。アクリルでリアルに描かれた人物も並んでいたが、この暈した表現がより人物を引き立てているように感じた。顎の境界も線が入るわけでなく、少しの色調の変化で表現されていた。
飯田を愛する作家展2014
JUGEMテーマ:美術鑑賞

お久しぶりです。というか生き返りました!!と言った感じです。
また、ちょくちょく鑑賞した報告をしていきたいと思って、ずっと壁に感じてしまっていたブログになんとか手を付けていきたい所存です。。

さて、時は2014年毎年恒例のギャラリー南無(立石)での「飯田を愛する作家展2014」が
5/3〜6まで開催されていました。出品作家は、今村由男(銅版画)、林 正彦(ミクストメディア)、もたい えみ(書道)の
3名。

*撮影には主催者の許可を得ています

私の訪れた4日は、睡蓮南無祭が開催されるとあって準備などでバタバタとした雰囲気。でも、鑑賞者も多くにぎやかな雰囲気。
もたいさんの書道教室の関係者も着ていた模様。



入り口にあったのは、DMにも取り上げられていた、もたい えみさんの「般若心経」
バックに鯨が描かれていて、硬い文章がとても自由な雰囲気。
文字も後半にいくごとにばらつきが大きくなり、まるでお経を勢い付いて唱えているのが聞こえてきそう・・・
般若心経は決して死者の為の言葉ではなく現世の為の言葉であることを、作品を通して親近感を大きくさせてくれる


今村由男さんの「柳桜幻想」は、和紙にアクリルと水彩で描いた作品。日本画のような柔らかい色彩に画家が大胆に切り取った構図が印象的。配置に1本の木を連想出来るかと期待したが、そんな陳腐な発想は通じなかった。だからこそ、余計にパネルに収めた構図に意識が向く。

「花舞」は、古風で異国情緒溢れる作品。新しい作品なのにいぶしがかった安定感が独特。
    

林 正彦さんの「白い四角」は、一番立ち止まって空想に耽った作品。
この作品の左側に窓があり、また展示の壁もブロックに別れていてその四角い形とまずはリンクした。
でも、この右側に寄せられた配置には、何か抑圧された存在のような要素を表現しているようにも思えてくる。
銀箔、ウレタン、麻を用いた小さい作品。その中で表現されているものは、無限に広がっているように感じた。


もたい えみさんの作品は、別棟でもたいワールドを作り上げていた。
右側には、foohの魔女や大胆な筆致の蓮と文章。左側には流れるようなかな文字風と多彩な作品が並んだ


ギャラリー南無での開催の魅力は、作品と立石の空気との融合にもある。
また、立石に行く道中の伊豆木は私のお気に入りスポットで、そこを風を切って通ると気持ちの鮮度が上がるような気がする。
皆さんにも、そんな自分のお気に入りの場所がきっとあると思う。心が動く時、そこにアートの芽が生えている。如何にその動きを察知するかが、感受性を上げて豊かな生活を送れるのに関わっていると思う。
第29回創造展 3/3
JUGEMテーマ:美術鑑賞
 
3/1(月)まで、伝馬町の飯田創造館で『第29回 創造展』が開催されていた
創造館で活動する61グループ、633点の作品の展示。

桐塑(とうそ)人形・はなかげ会の大平時江さんの作品は気品あるドレスと佇まいが印象的。
桐塑人形は芯になる木材に桐塑粘土によって肉付けをして、胡粉(白)等を塗って肌の色を
作っていく。また衣服の独特の切れ目は、縫い目でなく粘土の中に埋め込むことで出来ると言う。
粘土と違った温もりと滑らかさのある表情が特徴的だ


絵手紙の秋桜の会は、楽しさがいっぱいに詰まっているような展示の仕方


「ファンタジー(風の又三郎)」松岡隆二さん(さくらクラブ)は、モニュメントになりそうな不思議な形状の作品。ボール状の物が今にも転がっていきそうで、左の種子のような形が万物の誕生の法則を啓示しているかのような印象を全体に与えているようだ。教室の展示であまり先生の作品は取り上げないのだが、上手いだけでなく発想のユニークさも印象に残った作品。


「恐竜の卵」遠藤寛子さん(陶歩の会)は、思わずそう来たか!?と思わせられた作品。独特の風化と複雑な形から恐竜の卵かもと想像させられる


「雪あかり」後藤宣子さん(和楽手描染色研究会)は、染色ならではの鮮やかな明るさがきれいな作品。それを際立たせるようなバックの黒と落ち着いた家の描写が均衡を保っている


石鹸粘土の花の会の作品。石鹸粘土は飾り終わったら石鹸として使えるのが特徴。始めは香りがするのだが、置いておくと無くなってくる。普通の粘土と違って強度が強くなく小さい作品の向き。
花の薄さがとても繊細だった

第29回創造展 2/3
JUGEMテーマ:美術鑑賞
 
3/1(月)まで、伝馬町の飯田創造館で『第29回 創造展』が開催されている
創造館で活動する61グループ、633点の作品の展示。



*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

「壷と花」原 勝さん(絵画クラブ)は、いぶし金のバックで細かく見ると小さい黒い点が散りばめられている。スパッタリングしたような細かさ。でも油絵のような練りの強い絵具。どうやって作り上げているのだろうか??


「まどろみ」林 敬子(アトリエK)さんは、より近くに寄って女性を眺めている構図。無造作なポーズから親しみが持て、また髪の生え際が艶やかな雰囲気を漂わせている


「海老」市瀬 富美子さん(創水会)は、新鮮な海老の色合いをよく観察して再現されている
また、バックの優しい色合いが品の良さを演出しているようだ


「猛虎一馨」片桐 亀鶴(創書会)は、思わず書き順を追ってしまう複雑な形。勢いが吹っ切れたかのように伝わってくる


「vision of light」小島容子さん(飯田版画研究会)は、漆喰を塗ったかのような立体感あるバックに
ナスカの地上絵を彷彿させる神秘的な模様が描かれている。中央の十字架は何かの真理を解いているような気持ちにさせられる


第29回 創造展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
 
3/1(月)まで、伝馬町の飯田創造館で『第29回 創造展』が開催されている
創造館で活動する61グループ、633点の作品の展示。



毎年恒例の企画で創造館で制作活動に取り組む全団体が参加している。
創立以来毎年開催していて、分野の垣根を越えて、互いの芸術性を認め刺激し合うとともに、
心を打ち込むことの楽しさや、創作の喜びを広く発信する絶好の機会。
創作過程の苦悩や作品へ託した思い、安易な妥協を許さない創作姿勢などにも心を寄せていただき、素朴で温もりのある作品をごゆるりとご鑑賞下さい。と同館長。

*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

「南アルプス遠望」小池シゲ子さん(油絵クラブ)の作品は、明るく幾重にも重ねられた山の重厚感が印象的。年代の深みを再現している作品をよく観かけるの作家なのだが、風景画は珍しいのではないか?


「山葡萄」中村泰造さん(油絵クラブ)の作品は、鮮やかなボタニカルアートを彷彿させる色合いを油絵で再現している。同クラブでも新しい方ではないだろうか?


「花と植物」伊藤チトミさん(美月会)のちぎり絵は、柔らかく明るい光に包まれている様子が再現されている。観ているだけで清々しい気持ちにさせてくれる作品。


「Yさん」橋爪一彦さん(月曜会・アトリエK )の作品は、目の透明感といいバックの単調でないざらざらした感じ。座っているのかもあいまいで不思議さも印象に残る。


「陽だまり」井坪孝敏さん(飯田水彩画会)の作品は、白を効果的に残していて効果的に明るい
印象を受ける。それでも物の色合いやバックはしっかりと塗られていてそのギャップがメリハリに
繋がっていく
二つの無色に聴く
JUGEMテーマ:美術鑑賞
 
2/23(火)まで、上郷黒田のアートハウスで『二つの無色に聴く』が開催されている。
竹楽器演奏家の遠藤健二さんによる竹楽器と山内孝一さんの竹によるインスタレーションのコラボ展



「今回初めて山内さんと一緒のコンセプトで制作したのだが、山内さんの作品の中に音の出る
要素として自分の竹楽器を置いた。音には色がないが、自分たちのなかには色がある。そんなことをイメージしながら「2つの無色に聴く」を感じてもらえば嬉しい」と遠藤さん。

*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

会場が竹林の中に足を踏み入れたかのような雰囲気に包まれていた。
吊られている竹は人が触れると、隣とぶつかり合い音が出る仕組み。
また、手前の竹には、中にペットボトルが入っていて、水のはねる音色が耳を澄ますと聞こえてくる。
山内さんのインスタレーションは、竹楽器の演出として天井や壁に這うように編まれていて、
現代的で人工的な会場を原始的で野生的な雰囲気を作り出しているようだ





昨夜、20(土)には遠藤さんの竹笛のライブがあり、20名程の鑑賞者が居た。
時々掠れるその音色は、語っているようであり日本の土着的な要素を喚起させられた。
楽譜も歌詞も無い感性で演奏する。その演奏を聴いてそれぞれに違った空想をする。
それは、抽象画に近い感覚かも知れない。メッセージをはっきりとさせない魂のような
心情を露にすることで、受け手は受けて自身を見つめて考える。
立体感や理論を構築していく西洋的でなく、平面的で人の内部に印象を残す東洋的感性。
そうした事を呼び覚まし、経験することの貴重さを身に浸みて感じられたひと時だった。。



飯田女子短生活造形コース卒業展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

2/7(日)まで、美博市民ギャラリーで『飯田女子短期大学家政学科専攻生活造形コース卒業展』が
開催されている。染色や洋裁、服飾、銅版画、オブジェ等約50点の展示(1年生作品も含む)



生活造形コースでは、染色や和裁、洋裁、陶芸、絵画などの理論や技術の習得を学びんでいる。
毎年、ここの市民ギャラリーで卒業展を開催している。

また、世界からインテリア業界を代表する企業が集う国際見本市「JAPANTEX」(会場は東京ビックサイト)で、学生作品の展示スペースに出品した7名による合作「Domination」も展示している(上の写真の右下)

今回の展示では、実際にバックが使われている写真を掲示したり、ファッション性の感じられる演出も。使われている素材も色々で、バラエティーに富んでいる展示になっている。


*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

「繋がり」山森さんの作品は、写真は3つあるうちの1つだが手の群集がリズムを作ってはい上がっていくようだ。どこか細過ぎる指に学生らしさを感じた。


「Water frog 」山口さんの作品は、滝を藍染で表現し蛙をデザインした浴衣を中央において
水墨画を思わせるような荘厳さを女性的に現代風に再現しているようだ


塩沢さんのパンシリーズは、ウールとスポンジによるフェルティング技法。素材のフワフワ感と作品の多きさが、ファンタジーな世界を連想させられる。紙袋を添えたのも良い雰囲気になったと思う


第6回下伊那教職員作品展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

1/18(月)まで、小伝馬町の飯田創造館で『第6回下伊那教職員作品展』が開催されている
会員21名による洋画21点、模型1点、工芸5点の展示。 



同展は、下伊那教育会美術教育研究会が母体となって、小中学校の美術や図工の教師が中心となっていると言う。
先生とあってどれも個性があり、しかも新しさの感じられる表現が印象に残った。
中には、自分の家を模型で精巧につくりあげた作品も。
第6回とあっても見たことのない展覧会だなぁと思っていたら
以前までは教育会館の中だけで、教職員向けのみで開催していたらしい。
力のある先生方なので、是非とも南美会にも出品して頂けたら、もっと活気付くのになぁと
これからの期待を大きく抱けた展覧会でした。

*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

「想い」貝原さんの作品は、立体感と透明感のある凛とした雰囲気を持っている 


「天空の里」手塚さんの作品は、下栗の風景を色ごとにデフォルメさせて塗り
より現実と離れた仮空の世界を作り上げているようだ。道路を歩く人物が、何者なのか
不思議に思えてくる 


「我」沖山さんの作品は、苦悩と怒りの混ざった強い感情と体臭や体温までもが伝わって
きそうな力強い作品 
 

「新生〜変動〜」木下さんの作品は、断層を思わせる壮大なスケール感を想起させられる。
断面をようく観察してみたのだが、本当に石材なのだろうか??どうやって制作したのかも
謎のある作品。 
「稲穂の会」合同作品展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

1/17(日)まで、高森町R153沿いのくましろホールで『稲穂の会』合同展が開催されている。
油絵や水墨画、日本画や写真、銅工芸、切り絵など約40点の展示



稲穂の会は、くましろホールで展示をする団体や個人で構成されている団体で互いに交流し、
制作意欲を高めることを狙いとしている。
同ホールが開館されたときに結成し、今回で2回目の合同展。
参加グループは、高森水墨画教室、高森美人画教室、豊丘美術会、伊賀良美術会、春陽会、飯田銅研会。観に来た人がその会場の明るさや雰囲気に魅せられて、新たな申し込みをする団体も多いと言う。

*写真により実際と違う映りになっています。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

「平安伝承」木村操さんの作品は、手前の人物がリアルに浮き出て見える。背景の平安時代を想起させる人物と手前の動きのある人物と、その音色の卓越さの世界観が描かれているのかもしれない。


「二十歳(はたち)」森田 衛さんの作品は、重厚感のある背景に確かな存在感を持って女性が描かれている。生き生きとした存在と言うよりは、前を見据えた力強い視点や、身体のポーズの不思議さが伝わってくる 


「畑作業あと」吉沢 勲さんの作品は、風呂に入ってくつろぎながら夢を空想している情景を観ているのかもしれない。仕事に夢中になっているかのようだ。


「銅工芸」宮下忠雄さんの作品は、硬さのある胴とは思えないほど滑らかなライン。
色合いも緑青色で年期の入った雰囲気がある
職員2人の所蔵品展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

1/12(火)まで、小伝馬町の飯田創造館のC301室で『職員2人の所蔵品展』が
開催されている。当地にゆかりのある作家さんの作品を中心に、軸装や額装品90点の展示



飯田創造館に勤めている2人による所蔵品の展示。
個人でこんなに収集しているのだと驚く内容。

牧内則雄「錦秋上村」は、清々しい雰囲気を持っている水彩画。丁寧に細部まで色が塗られている


平岩洋彦「龍角峰」は、金色に輝く理想郷のような雅な雰囲気に地元の風景を仕上げている。こうした違った雰囲気で風景を捉えられるのも、絵画の魅力だろう。 


下島羊貫「胡蝶蘭」は、息を呑む程の品の良さと静けさのある作品 

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