6/14(日)まで、飯田創造館企画展2009『北野敏美版画展』が開催されている。
初期から最新作まで59点の銅版画による作品を並べている
入場は無料。6/13、14の14:00〜作品についての作家説明。6/14 15:00〜制作実演がある。
主催は長野県飯田創造館。
北野さんは根羽村出身で、現在飯田女子短期大学の教授。
信州大学教育学部美術科卒、筑波大学大学院美術研修科で学んだ後
国内での美術展で入賞を重ね、ヨーロッパを中心に海外の版画展でも入選・入賞し評価されている
今回は特に型押しやステンシルを用いた版画作品などを手がけ、版の概念を最大限に駆使した
実験的な作品も展示されていると言う
初期の作品から観ると、北野さんのパターンにはまらない多彩な表現が出来ることに気付かされる
「Approach to space-8605」は、微生物のような生き物が交差する観念的な要素がある作品。
生物を思わせる程、繊細で柔らかさも表現されている。(17回リュプリアーナ国際版画ビエンナーレ入選)
「A View-9224」は、はじき飛んだような勢いが感じられる作品。縦に分割している線が壁板のような和風な雰囲気を醸し出しているように思った
「Cityscape-0832」は、その前に立っているとどんどんと絵の世界に入り込んでいく感覚になる。
円の連鎖が、心の移り変わりと言う掴みどころの難しい事象を眼に見える形で表現しているかのようだ
「A Clip out -0910B」は、水墨画を思わせるようなニジミのある作品。