アートとの触れ合いを身近に!!

飯田・下伊那(長野県)での展覧会の模様やアートに触れた感想等を犬塚画廊から発信していきます。
非言葉のコミュニケーション…その感じ方は
人それぞれで、想像してみる事が大事だと思います。アートに触れて感性UP目指しませんか??
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第70回南信美術展〜洋画no.2
JUGEMテーマ:美術鑑賞

飯田下伊那のお勧めの展覧会はコレッ!!

6/1(日)まで飯田市公民館で『南信美術展』が開催されている。入館料:300円(一般)

前回に続き、今回も洋画・ジュニアの部のご紹介

今回は、洋画の部屋から彫刻の展示が見えて、視界に入ると当然期待感が増す。
今まで何で締め切っていたのだろう!?と思わせる新たな良い取り組み



*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

「星降る午後」林敬子さんの作品は、不安な表情がよく伝わってくる。遠くの星が落ちてきているのは隕石だどうか?
左の花もモノクロで材質が木製のような硬い物を想像させられる。誰の心にもあるような、未来の不安を想起させられる。


「あしたへ」塩沢 純子さんの作品は、一見場所に不釣合いなヌードの男性!?足元の時計と先に延びる道には復興の兆しが伺える。この人物は現実にそこに居るのではなく、意志の具現化なのかもしれない。


「春を招ぶ瀬音」小林 安一さんの作品は、一目でその場所の清々しい空気が伝わってくる爽快感のある作品。
陰影もしっかりと描き、画面全体に緊張感を持って描かれている


ジュニアの部
「上山獅子舞」原 加那子さんの作品は、紙を貼った上に色を重ねてモザイク模様を作り出している。
極端に上を向いた獅子頭が、どう言う状態なのか一瞬疑問を抱いた。色の密集と分散も巧みに使い分けている


「今の俺」加藤 功司さんの作品は、複雑に入り組んだ彫刻作品だ。
上部の平たい板がついているところは、アンテナのようにも見える。その下の飛び出た棒はまだアンテナの立たない何か興味のある事の例えなのだろうか?観る面によって、違った形で色々な要素を想起させられる。
第70回南信美術展〜洋画no.1
JUGEMテーマ:美術鑑賞

6/1 (日)まで、飯田市公民館で『第70回南信美術展』が開催されている。入館料300円(大人)
会員や一般から寄せられた4部門(日本画24点、洋画81点、彫刻14点、工芸17点)計142点の展示。
昨年から設けられたジュニア部門10点も含まれている。

撮影には許可を得ています。



南信美術展は、1946年から続いている飯伊で最大規模の公募展。
ベテランの作品は質が高いが、今回は一般の作品も新しい風を吹き込んでいて、見ごたえのある作品が多かった。

*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

「斜景」山下則生さんの作品は、身近にあるけどちょと変わった趣きのある家と言った雰囲気がよく出ている。
私は、こう言う雰囲気を探しにいく街あるきが好きだ。水彩画ならではのソフトないめーじながら、しっかりと明暗をつけて
立体的に描かれている。


「赤の浄心」金田安裕さんの作品は、遠くからも目立つピンク色の滝。ネオンのように明るくその色合いからこの世の物とも思えない。金田さんは、深遠な風景画の作品の印象を抱いていたが、今回の作品は風景画というよりは、象徴的な存在を連想させられる


「遠山郷」鈴木甚平さんの作品は、水彩画ならではの明るさが特徴の作品。観ているだけで、心地よい気持ちにさせられる。


「蝶の舞う午後」窪田正典さんの作品は、県知事賞に輝いた作品。テンペラの独特の画風に近くで見ると
細かい筆致が残っていて、その画肌はまるで織物のようにも見える


「ゴーストの薔薇」知沢豊年さんの作品は、思い切った発想で不気味さな雰囲気。美しいと感じるものに棘があり、口を開けて待っている輩を想像させられる。


「仮面」会川久陸さんの作品は、昔の畏敬の念を象徴している仮面がモチーフ。ここの前にあった解説が巧みで見習わないと・・・
ユーモアに描けるのは、この作者の感性のなせる技だったと思う。


続きにも、作品が紹介されていますのでご覧下さい。
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南信美術展鑑賞ツアー
JUGEMテーマ:美術鑑賞

当店では『南信美術展鑑賞ツアー』を今度の土曜日31日の14:00からサロンちくいちで開催します
参加費は、無料(但し、入館料の300円要) 申込必要で0265-22-2775かhappydag@trade.email.ne.jpまで

詳しくは、今回の記事の続きをご覧下さい。

このイベントでは、昨年愛知トリエンナーレで行われたベクトルワークショップを参考に組み立てています。

このワークショップでは、事前に芸術監督やキュレーターやコミュニティ・デザイナーの方々がテーマの「揺れる大地ーわれわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」に関係の深い言葉や、テーマから連想される言葉を360以上集め、その中から79に絞った「79のキーワード」を用いて作品を鑑賞しました。
各作品ごとに、どのキーワードが自分の中でしっくり当てはまるかを考察しながら見て周り、場所を移して参加者全員でそのワードを投影された展覧会場図の上に貼り付け、俯瞰してお互いの認識を深めたり、気付かなかった視点を発見したり出来る有意義な時間を過ごせました。
意見を出し合うことで、参加者との距離が縮まったようにも感じたし、作品を通しての意見なのでコミュニケーションの煩わしさも少なく、少しの勇気を持って発言できれば初対面でありがちな障壁も乗り越えていく、アートの結ぶ力のようなものも認識出来ました。。



ここで、体験した経験を踏まえて、地元の公募展でもキーワードによって想像が膨らませ、また観て得られた感覚を言語化出来るようなツールを使って、地元の南信美術展をみてみましょう!!

詳細は、続きをご覧下さい。
 
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福島勝三個展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

6月末日まで、駒ヶ根のシルクミュージアムロビーで「福島勝三個展」が開催されている。
4号から50号までの日本画約20点をロビーで展示している



全国規模の公募展「Heart Art Communication in Yokyo 2013-第16回エイズチャリティー美術展」で
STOP AIDS芸術功労賞に輝いた「さくら」20号の展示もしている。エイズチャリティー展は350点もの作品が展示される中、全部で約50の賞の内の上位4賞に当たる芸術功労賞となった。上位4賞以外は横並びと言う。
また福島さんは、近年の活躍が評価され「第一回選抜美術展覧会 美の視点」(アルフォネオ主催)で最優秀芸術作家大賞を受賞した。

*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

話題の「さくら」20号の作品


「風の日」50号は、寒風と哀愁漂う雰囲気が出ている。雰囲気を表現出来て始めて人の琴線に触れるのではないかと思う。


「一つ」は干し柿を一つ配置した凛とした空気を感じる作品。モチーフが一つだけに集中力が必要な制作だろう


「城址の春」50号は高遠城址公園の建物を描いたもの。古の営みに心を寄せられる。


「砕ける」8号は、写真では分からないが凹凸のある画面で迫力がある。岩の部分が盛り上がっていて岩肌を実際に見ているようにも・・・。もう少し、凹凸の段差にピックアップした作品を見てみたかった
    部分的に拡大
第12回下伊那の書展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

5/27(火)まで、飯田創造館で「第12回下伊那の書展」(南信州新聞社・同実行委員会主催)が開催されている。
展示場所は、301号室、ふれあい創造ギャラリー、下の階の201号室の3部屋
出品資格を限定せず一人1点の無選考による約200点の展示。
ジャンルは、漢字やかな、篆刻、刻字など。作家さんは、当地をはじめ北海道、関東、関西、東海地方など様々。



他の書の展示と比べると、分かり易い題材が多いように感じられた。
その分、個性を強く出そうとしている作品が印象に残った。

写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

長田龍一さんの「遊」の作品は、タイトル通り遊び心一杯の作品。おもいきりのおの所に笑顔が描かれていて、
この「いやんなったら」の発音にぐっとくる力を感じられた。最後の一文、「元気でるぞ」の一文は揃っていて力強い!!
この辺のメリハリも感じられる。


西村昭雄さんの「読書百篇意義自通」の作品は、漢文とは違って何となく意味が伝わってきそうで親しみを抱いた。


市瀬陽子さんの「和」の作品は、これ以上の滑らかさ筆の動くベストな位置はないのでは!?と思ってしまう
境地に達したかのような極上の雰囲気があった


秀島保雄さんの「水」は、絵画的な表現で変形自在な水の特徴を表現している


松下榮仁さんの「風雪」は刻字の作品で、丁寧な作業が伺える。雪の点の形がユニークで印象に残った


吉川哲夫さんの「許す」は、一瞬児童が描いたような印象を受ける。
よくよく見ると、尻つぼみになっていて本当に許せるのか!?とか色々な想像が出来る。
肩の力が抜けるような軽い気持ちにさせてくれる作品。
前沢知子展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

7/29(火)まで駒ヶ根高原美術館で「前沢知子展」が開催されている。入館料一般800円 水・木曜日休館

*撮影は許可のあった場所のみで行っています



前沢知子:1972年長野県飯田市生まれの東京造形大学卒業。ダイムラー・クライスラー・グループ「アートスコープ2000」を受賞し、フランスにて滞在制作。07年より「美術から子育てを学ぶ会」を主宰し、ワークショップ多数。現在東京造形大学非常勤講師、前沢知子スタジオ代表。扱いジュンル/絵画・写真・現代美術・幼児美術・美術教育研究

入り口には、見事なパンジーの寄せ植えが咲いていた。何株あるんだろう??


私は正直観光地に隣接された、如何にも観光スポットの一つになればと言う目的の美術館には興味が沸かない。
ちょっとしたコレクションを、さぞ大層に展示する。所有しているのが凄いんだぞ的なニュアンス。
それよりも、キュレーター(学芸員)が意図した切り口、関連性を示してる展示の方が深く洞察できるし、数倍楽しめる。
そこに新しい気付きや発見が潜んでいる。
今回の駒ヶ根高原美術館の展示は、飯田出身の前沢さんの展示があると言うことと、企画展を組んでいる事を踏まえて
10年ぶり位に観に行く事にした。
しかし、飯田の美博で取り上げられずに駒ヶ根で行われると言うのは、ちょっと残念な気持ちを抱く。

*生の迫力を感じるためにも、是非足をお運びください。

入り口で渡されたパンフレット


観る者に体験的な鑑賞を促す現代アートの雰囲気・・・
書かれている内容はけっこう難しい
1組替え絵画ー空間絵画2014(絵画インスタレーション)では、光を通してうっすら模様が浮かび上がる絵画。
この作品を引いて見ると、空間全体で構成された絵画になります。逆に近付くと、鑑賞者自身が絵の中に溶け込む事によって、
絵画の1要素として作品の表情が変化していきます。このように、1つの作品に対しても、絵画として認識するか、シーン(風景)として認識するか、また見る人の感じ方や思考の違いからも、作品の持つ意味づけが変わっていくこと現象を起こさせる作品です(一部解釈含む)

この組替え絵画の作品だけ写真を許されていたのでパシャリ


2辞書ー2014コマガネでは、辞書にある「コマガネ」という言葉から関連する様々な本の同じワードを抜き出し、コマガネという言葉から連想して広がる情報や人とのつながりを体感出来るテントや、地図上に鑑賞者が付箋を貼って情報の地図を完成する作品があった

3連続/抽象写真2014-有楽町駅、有楽町駅1丁目(絵画インスタレーション)は、2種類の連続写真の展示。1枚の写真に注目すれば具象に全体の写真を見ようとすると抽象に意識的に置き換えてみているのではないか?という問題提起をしている作品。


どの解説も言っていることは何となく分かるのだが、もう少しすんなり同意出来る表現があるのでは??と思った。
しかし、そこの妥協をしない拘りがアーティストたる個性なのかも知れない。
スマートに説明するのは、エディケーターと言う普及する役目の人が居る。
ここに展示してあるのは、前沢知子さんの作品であり、それは鑑賞者への意図があって始めて完結するのだろう。。

ひさしぶりの駒ヶ根高原美術館では、やはり浜田知明氏のユーモアのある彫刻は印象深い。
また、前回は特に気に留めなかったのだが大竹伸朗氏の作品に触れられたのは感慨深かった。と言うのも、大竹伸朗の名前を色々と見る機会があったからだ。瀬戸内の直島銭湯「Iラブ湯」の作者と言えば分かる方も多いのではないだろうか?
アートに興味を持つ持たないには、親近感が大きく作用してくると思う。前回は特に気にもしなかった作品が、知識によって違った印象を抱く事がある。それも知識による親近感からだと思う。

鑑賞者に新しい出会いや発見を促す目的としては、私もこのブログや鑑賞ツアーなどで広めていきたいと思っている。
それこそが、アートの魅力であり醍醐味だと感じているからだ。

続きでは、当店主催の「南信美術展鑑賞ツアー」について
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ボタニカルアート飯田教室「花の会」の作品展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

5/20(火)まで、吾妻町の中電ふれあいギャラリーでボタニカルアート飯田教室「花の会」の作品展が開催されている。
「花の会」の会員と2名の講師による植物を繊細に描いたボタニカルアート作品30点を展示している。

*撮影には主催者の許可を得ています



葉の緑の色も墨の濃淡で描いているかのような多彩な表情で表現されている。
葉が表なのか、裏なのかも一目瞭然で、観ている者を爽快な気持ちにさせてくれる。
苦労しているんだろうなぁと感じたのは、先端から茶色く枯れかかった葉の表現。
グラデェーションを用いて、自然の微妙な色合いを再現していた。

*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

「ツバキ」山田恭子先生の作品は、葉のツヤやかさや肉感まで伝わってくるようだ。他の作品と違って
強い色合いで表現されていた


「サトイモ」加藤美智代先生の作品は、植物図鑑に掲載された作品。複雑な土の中の形を
ごまかすことなく描いているようだった。重なり具合も細密に描かれている。自然と眼が球根に向かう。
それだけ根気良く描かれている。


「ジュリアン」宮井恵津子さんの作品は、正方形の形も花のかわいらしさを演出している。
この形が、会場の中で特色を出していた。


「バイカウツギ」篠田皖子さんの作品は、葉脈を白で残してキレのある印象のある作品。
またその白の細さから丁寧な制作をしているのが感じられる。


「アオツツラフジ」北原国子さんの作品は、ブルーの実がとても爽やか。
周りのマットも他の作品と比べてやや濃い色合いで、和風な雰囲気を演出していた。

第2回 長野県水墨画協会飯田・下伊那地区会員展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

5/18(日)まで、高森町のくましろホール(R153沿い)で『第2回 長野県水墨画協会飯田・下伊那地区会員展』が
開催されている。
50号以下の山水画を中心に、人物画、富士山、湖南省の風景、牡丹の花など約30点の展示。
*撮影には許可を得ています。



伊那で開催された水墨画県展の飯田・下伊那の出品作家さんの作品展示。
近くでこういった場を設けていただけるのはありがたい。
聞き耳をたてていた話によると・・・飯田では幾つかの教室が先生の高齢等の理由で休止状態になり、
その生徒さんで筆を下ろしてしまった人が多い。
この会は、会派に関係なく水墨画なら出品できるので、是非発表の機会を目標にして作品制作に取り組んで欲しい・・・と。
確かに、この飯田・下伊那地区は以前のように水墨画に取り組んでいる人数は減った気がする。
人数と言うか、展覧会の開催がめっきり減った。
会派に縛られずまとまって展示する組織があることは、新しい時代の予感を感じさせてくれる。

*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

「雪の里」平栗光則さんの作品は、紙の地肌を有効に使って明るい印象。かといって、白抜きの弱さは決してなく
空のグレーや木々の濃さなどバランスの良さを感じさせられた作品。陰影で立体感を引き出している。



「響瀑」大平和人さんの作品は、2つの流れの滝の絵。奥行きもあり、また滝の下のほうが実際にも
墨を垂れ流したかのような描き方。形象だけで伝えるのでなく、こうした雰囲気で伝わってくる作品は
印象に残る。


「風光る」小林幸子さんの作品は、グラデェーションで巧みに表現した水墨ならではの柔らかさと立体感を感じる作品


反対に「牡丹(絹本)」真野玉淳さんの作品は、粘土でつくられたかのような硬い表現。よく立体感のない絵を装飾的と言ったりする。この作品はまだそこまでデフォルメされていないが、上の作品と比べると幾分装飾的。絵は写真と違って自由に作れるもの。そこに作者独自の感覚が入ったり、絵にしか出来ない表現の一つとして形をわざと強調する装飾性があると思う。そうやって、比較してみると作者の意図に近付いていけそうで面白い。因みに・・・作者自身も、言葉に出てこない潜在的な意識みたいなものを推察することも鑑賞の深さだと思う。


「歳を重ねて」松下民子さんの作品は、樹木を力強い筆致と構図で描き、右端の祠との対比も冴えてる作品。モチーフが画面にきれいに納まっている作品が多い中で、感情的な強さが伝わってくる。もう少し、明るい箇所があると強調される箇所が目立って力強くなるのでは・・・?と感じた
トールペイント展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

12日まで、飯田創造館(小伝馬町)ふれあいギャラリーで「トールペイント展」が開催されている。
ボードを中心に皿や布バック、盆、紙、ウェスカムボードなど様々な素材に描いたトールペイント約150点の展示で
「ペイントサークルSUNNYスポット」の教室の作品展。先生は、林和子さん。(教室の見学、参加希望者は当店までご連絡下さい)

*撮影には主催者の許可を得ています



トールペイントの色はメーカーによって違いがあり全部でおよそ900種類もあるそう・・・
リキテックスのアクリル絵具で107色だから、どれだけ多いかが比較出来る。
構図とかの形の創作よりも、如何にペイントするかに重きを置いているトールペイント。
それだけに、技法の習得には頭で分かっていても経験が物を言うと言っていた。


*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

記帳机の隣りにある作品は、林 和子先生の作品で優しく温かい雰囲気が伝わってくる。ざらざらした画面もほのぼのとした雰囲気によく合っている。


佐藤 洋子さんの作品は、植物の種類を1枚のボードにした。カリグラフィーの字がアンティークな雰囲気を醸し出していて
雑貨屋さんとかで不意に見かけたりしそうな作品。バックの木目で高級感が出ている。


画面に強い光沢があり、まるでガラス素材のようにも見えた作品。


酒井 典子さんの作品は、お盆の縁を楕円額のように生かした作品。
バックにはマーブル模様があり、主題を演出して柔らかい雰囲気を作り出している。
第62回 アンデパンダン展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

5/13(火)まで飯田創造館(小伝馬町)で長野県飯田 第62回 「アンデパンダン展」が開催されている。
出品作家は21名で油彩・アクリルの絵画から貼り絵、版画、切り絵、彫刻、工芸と様々な種類の作品が同一に飾られている
「アンデパンダン」のルーツはフランスで起こった美術運動で、作家の自主・自立を目指した活動。当地では、審査を行わず
出品した作品は分別なく飾られる。



*写真では実際の迫力や立体感は伝わりません。また、ここでご紹介しているのはごく一部だけで、
もっと様々な作品がありますので、是非会場に足をお運び下さいませ(^_-)-☆

長瀬 百重さんの「Mirage(蜃気楼)」の作品は、窓から部屋に射し込む陽光が暖かい。
しかしそれとは対照的に、椅子に掛けられたレースの服から寂しげな物語を想像させられる意味深な作品。



久保田 裕さんのアンコールワット(ランプ)は、細かいビーズで寺院の建物を表現している。角度によって眩しく光が漏れる場所があり、輝きを与えている。また、上部の切込みが影となって壁にその形を映し出していて、より幻想的なイメージを醸し出している。



大島 せい子さんの「食卓に座す母」は、バックの色に線で象って表現している。感覚を頼りに生きた線で
切り取ったのが作品にワンポイントを与えている



後藤 信彦さんの「異次元の交叉」は会場で目立ち異彩を放っていた。
作者のイメージから生まれた形象で、私が草がうねっている様子に似ていると伝えたら、特に何かを意識している訳ではないと言っていた。


本島 昭子さんの「さくら」は、油絵や水彩画が並ぶ中にあって日本画に似た淡くて繊細な表現をしている。
よくよく見てみると、和紙を貼っていることが分かり、透けて見える花びらや間の活かし方に思わず息を呑む。

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